【読書感想】_努力しても成果が上がらないときは、中野信子さん「努力不要論」がおすすめ
・紹介のご本:努力不要論
・著者:中野信子さん
・出版社:フォレスト出版株式会社
・発行:2014年8月
・ブログ執筆日:2021年6月11日
目次
読書感想は。
これまで紹介した、為末大さんの「諦める力」やひろゆきさんの「1%の努力」に通じるところがある本書は、”買い”の一冊です。
努力しなければできないことは、自分にって無理なこと。努力しなくてもできることを把握して、そこを延ばすようにする。時間を掛ける。こういう説明は「諦める力」と「1%の努力」と同等であるが、異なる込部分は、何を努力して、何を努力しても無駄なのかを脳科学の解明されている範囲で結論付けているところの説得力がすごい。
また努力していると思わずに「好きなだけだからやっているだけ。報われると思ってやっているのは良くない。」と自信のテレビ出演でご一緒されている明石さんまさんの言葉も交えて紹介し、肩の力を落として人生を歩んでいこうと感じられました。
努力していればいつかは成功できるという考えは大きな間違い。
この報われるから、言われるから”やる”。ということから、ワクワクするから、楽しいからやりたいから”やる”に自然となっていると、辛いことがあっても「そういうこともある」と人生をまるっと解釈できるのかもしれない。これらの書物が教えてくれているのは「努力の定義」なんだろうな。言われるから、義務だからやるというのでは、満たされない。「これが生きるということ」なんだなと、改めて実感できる1冊でした。
お薦め章で1.5時間程。全部でも2時間もあればサクサクっと読めちゃいます。
印書に残っている言葉は。
「本当の努力とは何か」
プロローグでは「努力は報われる」は本当かどうかを検証しました。
そして、報われない場合の努力とはどういうものなのか、そのアウトラインについても
お伝えしましたね。では無駄な努力、報われない努力をしないためには如何すればいいのでしょうか?言い換えれば、報われる努力のほうほうとはどんなものでしょうか?
答えはとてもシンプルです。目的(目標)と、それを達成するための戦略を立てる。そしてタスクを一つ一つ処理していくだけです。戦略をきちんと立てることが最重要です
お薦めの章は。
【「努力すれば報われる」は本当か?】
◆「努力は報われる」は半分本当である
◆2大無駄な努力
【第1章 努力は人間をダメにする】
◆本当の努力とは何か?
◆努力すると洗脳されやすくなる
◆努力中毒にならないために
【第2章 そもそも日本人にとって努力とは何か?】
◆遊びは脳の栄養
◆役に立つことしかしない人間は家畜と同じ
◆自分を痛めつけるのが大好きな日本人
【第3章 努力が報われないのは社会のせい?】
◆日本ほど教育格差の無い国は珍しい
◆構造を壊すのではなく利用する工夫を
◆生きるためには多少のストレスが必要
【第4章 才能の不都合な真実】
◆あなたが報われないのは誰のせいか?
◆世界一「報われない・・・」を感じる日本人
◆勤勉・誠実な人ほどどす黒い感情が・・・
【第5章 あなたの才能の見つけ方】
◆短所=才能?
◆他人のほうが才能を見抜きやすい
【第6章 意志力は夢を叶える原動力】
◆才能を開花させるために大切な意志力
◆自分の脳の回路を変える手っ取り早い方法
【エピローグ 努力をしない努力をしよう!】
◆他人の才能を使いこなす
◆努力をしない努力
◆努力なくしても楽しそうな人たち