【読書感想】_諦めるのは素晴らしいこと「諦める力」おすすめ
・紹介本:諦める力
・本の著者名:為末 大
・本の出版社名:株式会社プレジデント社
・発行日:2013年6月
読書感想は。
ポジティブな諦め。日本語ってムズいよね。
諦めるほうが良いというのは最近よく聞くようになりましたね。
この書籍は2013年に発売されたので、為末さんはかなり早いタイミングでトレンドを掴んでますね。さすがアスリート。
自分の実力以上のことをやろうとして、出来ないなら早くに諦めて方向転換したほうがいいって話しなんですが、逆説的に、いいところまで来ているのに、諦めてしまって達成できない。ということになりはしないかと諦めどころっていうんですかね、悩ましいのは。それって、世間的な達成であって、例えば、オリンピック出場や金メダル獲得が達成した状態っていうのなら、自分の現在位置を照らし合わせて「達成できないな」というのは分かりやすい。諦める=明らかにしやすいということになるんでしょう。逆に、部長になる!という夢があり、現在値が課長ならば、結果を急ぐことなくひと踏ん張りで達成できる。明らかになってますよね。
つまり自分が達成したい状態、勝っているぞっていう状態がどういう状態かを明らかにして、今の状態を理解し、届くための方法や凡その期間に目星がつくならGOだし、つかないなら勝っている状態になぜなりたいのか、を明確にして目的を変えずに手段を変えるべきだよって言ってくれているんですね。
この本を読んで、私はどんどん理想=勝っている状態が高く壮大になる傾向がありましたが今一度、なぜその状態になりたいのか。世間の価値観か自分の価値観か。など
目標設定をあらためて考えるきっかけになりました。
年齢により目的、目標は変化していきますが、この本を読んで、自分の価値観で目標設定が出来るようになっていただきたい。
そいう思いで「諦める力」を養う上でこの本をお薦めします
章立てはこんな感じですよ。。。
◆手段を諦めることと目的を諦めることの違い
◆憧れの人は自分の延長線上にいるか?
◆続けることはいいことなのか
◆「飽きた」という理由で辞めてもいい
◆辞めるための「儀式」をしよう
◆ルールと締切は絶対にまもる
◆何を「普通」ととらえるかで人生が変わる
◆論理ではなく勘にゆだねる
◆「夢が叶う」人はごく一握り
◆「したたかなきれいごと」で存在感を出すイギリス
◆勝っている状態を定義する
◆いつまでも自分で決められない人たち
◆「俺的ランキング」でいいじゃないか。
◆どの範囲の一番になるかは自分で決める
◆金メダルは何の種目でとっても金メダル
◆不条理という物について
◆「リア充」なんて全体の10パーセントもいない
◆「オンリーワン」の落とし穴
◆高倉健さんはなぜヤクザ映画をやめたのか
◆「やまてもいい」と「やめてはいけないの間」
◆どうにかなることをどうにかする