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【体験】ベンチャーってぶっちゃけどううなの!?悩むその④「ブラック企業が多いってほんとうなの」

ベンチャーへ就職や転職で迷う人は多いかと思います。
特に就業規則など大丈夫か?深夜残業多いブラック企業か?など自分に関わる部分で心配や不安もあるかと。
ベンチャーを3社歩いて約20社のベンチャーを深くかかわることができた私の知見から悩みの解消とまではいきませんがひとつの考えとしてとらえていただける生の情報をお届けします。

ブラックかどうか、働き方はどうかなどは、面接やオフィス見学などである程度は見分けることができますが、やはり働いてみないとわからない自分に関わる「半径5m以内」のストレスかと思います。半径5m以内の詳しくはこちらの記事をぜひ。shibakoooen.hatenablog.com

ブラック企業の定義などの情報はWEBサイトに一杯あるので、ここでは、実際に働いてみた視点でお届けしたいと思います。

ブラック企業とはそもそもどの程度のことを示すのか。

www.check-roudou.mhlw.go.jp


上の記事では
① 労働者に対し極端な長時間労働や過度なノルマを課す。
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。
とあります。

 

②は私は一部上場企業や某運輸業でも経験しているので、さしてベンチャーに特化した話ではなく、どの企業でも発生しうる事例と考えます。ただし発生した後の抑止力は大企業が圧倒的に強いと思います。別の機会で紹介しますが私も大企業時代に会社対パワハラ者で訴訟に発展しかけたかなり強烈なパワハラを経験しています

ベンチャーは評価指標が属人的(社長の御気に入り)になりやすい。大企業でも上司にお気に入りの人は出世が早いなどもあります。ベンチャー特有と言えば、定量評価が少ない企業が多いかと感じます。


①労働者に対して極端な長時間労働や過度なノルマを課す
これはベンチャーでは起こりうることの最も多い事例ではないかと推察します。
私がいた会社では、ノルマは日々、工数管理され、徹底的に効率化を求められる。軍隊みたいな感じでした。就労時間は、22時にには特定の人に限っては帰宅している感じです。特定の人を除いては。

その人は常に終電まで働くことが多かったですね。
ちなみに知人の会社の方は、7時から0時まで、土日もずーっと仕事をされていました。しかし、病んではないし、活力が溢れる方で、たまの休みにはサッカーやバーベキューなど張り切って主催されていました。
逆に定時で帰る人の中から、メンタル疾患が出るケースもありましたね。
メンタル疾患は長時間労働が原因ではあるがそれだけでもなく何ともデリケートで複雑なんだなと感じます。朝昼晩休日問わず働く先に紹介した方も、今は、大丈夫だけど年を取るとダメになる可能性もあります。
私も、実際 40代までは早朝に出勤し帰宅しても仕事をするハードワーカーでしたが50を過ぎた段階から一気に働けなくなりました。
20代と30代ではわかりにくいこともあるかと思いますが、それでも気力体力の衰えはあり、体ときちんとコミュニケーションを行うと「体が悲鳴を上げている」なんてことも。メンタル疾患は専門医やいろんな方の意見があるのでそちらに譲りますがハードワークでも大丈夫な人もいるってことです。

ベンチャーではなぜ、ハードワークになりがちか。これは一概に言えませんが、私の経験では以下の4つが要因かと感じました。
1)方針や戦略が無いので、手戻りが多い
2)経営層の発言が気分でころころ方が変わる
3)社長の思い付きで業務が発生して早く実現しろと言われる
4)やるべき業務とやりたい業務のWワークとなっている
という感じでしょうか。


1)~3)は、どこの会社でも多く、社員が心身共に疲弊してしまう要因です。
ベンチャーでは、日常的に起こります。トップに意見して「はい。そうですね」と聞き分けのいい社長なんていなくて、方向転換は不可能。
どうするか。指示したことすら忘れていることが多いのでやり過ごすか、「成果が出る」と信じて邁進するかが選択肢となるかとも思われます。
実際、私は、この二つの選択肢+ちょびっと進言で働いていました。大体7時~23時、土日もPCと対戦をしていましたがそれほどブラックを感じたことはありませんでした。
それは4)やるべき業務とやりたい業務のWワークをしていたからだと思います。
もっとこうしたい!という気持ちがあると、多少の長時間労働(多少ですよ)は、活力がみなぎっている感じなのであんまり苦に感じないことも多いのではないでしょうか。


逆にやるべきこと、言われたことだけやっていると全くもって面白くないので心身ともにくたびれる。口を開けて仕事を放りこんでもらうのを待つ性格の人はベンチャーに入社する意味もないかもしれません。ベンチャーで働くには過度なノルマや長時間労働はあるけれども、自分自身がやりたいことがあるなどの意思がないと続かない可能性が高いですね。

ベンチャー企業サイドも、強い意志とスキルを兼ね備えた人しか採用できないと、応募者自体が少なくなるので、労務環境や指示命令系統、人事評価制度などを整備しなくては事業活動の継続的な成長は見込めないでしょうね。その整備事態を自分がやるんだくらいの気迫がベンチャーで働くにはいるかもしれません。

長時間労働は、本人の働き方により活力的な方、消極的な方に分かれているかと思います。本気で仕事や社会貢献に取り組みたいと思っている方は、結果論としてハードワークになりがちになるかと思います。長時間労働はブラックかホワイトかは本人のマインドによるところが大きいかも。もちろんもともと体の弱い方もいらっしゃるので、ご自分の体とコミュニケーションを取りながら、自分に合った働き方を見つけてください。

今回は長時間労働のブラックorホワイト度合いについて書きましたが、私自身の考えでは、世の中のブラック企業の、根拠のない降格や異動、各種ハラスメント行為は排除すべきで多くの皆様と同じ考えです。

新型うつなど病にかかられる方も多く、ブラックかホワイトかではなく、調子が悪いなと思ったら治すことが肝心。しっかり休養を取って休みましょうね。本人が自分の異変に気づいてない場合も多いので周りからサポートしてあげることも大切かと思っています。

今回はベンチャー魅力的だけどどうしようかな、と不安や悩みがある人向けに書いてみました。